かやぶき民家の現在

1.平成27年度茅葺民家の調査結果
平成27年度、神戸市内に茅葺がどれくらい残されているのか、茅葺民家の所有者の方々はどのようなことをお考えなのか、調査を行いました。

建物調査
神戸市教育委員会による平成2年度、平成6年度実施調査等より所在が確認された茅葺民家968件に対して、平成27年7月~平成27年8月の期間、現地調査を行いました。
結果、神戸市内には820棟の茅葺民家が残っていることがわかりました。

所有者意向調査
先述の平成27年度建物調査において、所在が確認された茅葺民家811件(付属棟を除いた数)のうち、所有者もしくは居住者がわかった茅葺民家721件に対して、アンケートを送付し、意向調査を行いました。(ただし、文化財指定されているものを除く。)
- 回収期間
- 平成28年2月22日~3月7日
(ただし、締切を過ぎて回収したものも集計)
- 回収数
- 325通(回収率45.1%)
2.神戸市内の文化財
意匠的に優秀なもの,技術的に優秀なもの,歴史的価値の高いもの,学術的価値の高いもの,流派的又は地方的特色
において顕著なものを有形文化財として指定・登録を行っています。有形文化財に指定・登録されている建物には
茅葺民家も多くあります。
神戸の文化財
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/folk/estate/bunkazai/index.html
3.神戸市指定景観資源
歴史的な建築物や地域のシンボルとなっている建築物など景観上重要な建築物等について「神戸市指定景観資源*」の指定を行い、保全・活用を図る制度を設けています。茅葺民家も神戸市指定景観資源の指定を進めています。
*令和4年4月1日より、これまでの「景観形成重要建築物等」の名称から変更しました。